意外と多い勘違い|アルコール依存症ってどういう状態?
アルコール依存症(アル中:注1)と聞いて、皆さんはどんな状態を想像しますか?
手を振るわせながら、ワンカップを啜るホームレス、酒を買って来いとちゃぶ台をひっくり返して暴れる亭主、自宅に引きこもり幻覚を見ながらひたすら飲み続ける引きこもり等、色んなイメージがあると思います。
その人の依存度や飲酒歴によって様々ですが、アルコール依存症を簡単に説明すると、コントロール障害って言うのが一番分かりやすいかと思います。
要はお酒を一旦飲み出すと量をコントロール出来ない、若しくは飲んではいけない状況下でも飲んでしまう状態です。
ひたすらお酒を飲み続けているイメージが強いと思うのですが(最終的にはそうなります)普段は真面目に仕事している人でも実はアルコール依存症って人たくさんいます。
私はアルコール依存症?
ビール(お酒の種類は何でも良いのですが)一杯飲んで今日はこれで辞めておこうってたやすく自分の飲酒量をコントロール出来ますか?
アルコールには耐性があって、飲み始めた頃は一杯で十分満足できたのに、飲み続けることによって、どんどん飲む量が増えてくる(同じ量では酔えなくなる)ようになってきます。
機会飲酒(飲み会等の集まりでの飲酒)でたまに、しかも適量しか飲まないよと言う人は良いのですが、それだけでは飽き足らず、習慣飲酒(自宅での晩酌等)が始まり毎晩家で飲むようになると酒量が増えていきます。
缶ビール350ml一本で済んでいたのが、2本、3本になり、6本になり、それでも足りなくなって・・・
少量でやめられない、飲み出したら止まらない、なんだかんだ理由をつけて毎晩飲む状態が続いているようなら黄色信号がもしれませんよ。
私自身、ピークの頃は500mlビール6本、ストロング酎ハイ500ml2本が定番になっていました。(休みの日は朝からで、もっと増えます)
あと私の場合、お酒を飲み始めたのが未成年(高校生頃)からだったので大学生の時にはすでに大量飲酒の傾向があり飲酒問題を抱えていました。
ここら辺は、また後々お話ししますね。
アルコール依存症への道のり
人それぞれ性別や年齢、体格、遺伝等でアルコールに対する耐性が違うので、どのくらいの量、期間飲めばアルコール依存症になると言うのは個人差があります。
ただ、アルコールは飲み続ければ誰もが依存症になると。
習慣飲酒が続くと、だんだんお酒なしでの生活が難しくなってきます。
仕事が終わったから、よく頑張ったから、疲れたから、明日は休みだから、正月だから、お祭りだから、お祝いだから、外食だから、旅行だから等々、様々な理由とともにアルコールを求めるようになります。
はっきり言って、理由は何でも良い。w
私はお腹がすいたからとりあえずビールって言ってました。(汗)
精神依存と言われる状態で、段々と飲むことが最優先となり、飲酒量も増えて行きます。
ほろ酔いでは我慢できず、記憶がなくなるまで飲み続ける事も増えていき・・・
精神依存の状態が続くと、今度は身体依存が待っています。
暑くないのに大汗をかいたり、イライラしたり、不安になったり、眠れなかったり。
お酒を飲むと落ち着くのでさらにアルコールを求めるようになります。
ここまでくると、体が根を上げるまで飲み続け、体調を崩し、少し休んで回復すると同じ事を繰り返すの無限ループに。
私は、朝早く目が覚めたとき、前夜のストロング酎ハイの飲み残しがあるとホッとするような状態でしたね。
目覚めた瞬間に体がアルコールを求めているんです。それをグビッと呑んで二度寝してから出勤すると言う生活を繰り返していました。
今ならまだ間に合うかも
皆さんは今どのような状態ですか?
ちょっと付き合いで飲みに行ったつもりが、どうやって家に帰ったか分からないくらいに泥酔してて翌朝不安な気持ちになった。
大事な約束があるのに深酒して寝坊した。
お酒が足りなくて近所のコンビニまで車で出かけた。
家族に隠れて飲酒した。
こんな状況ありませんか?
この位、ちょっとした酒飲みはみんな体験することだから問題無いとか考えていませんか?
私もその1人でしたから・・・
自分は大丈夫。
やめようと思えばいつでもやめれる。
大した問題じゃない。
その考えは危険です。
このブログに辿り着いたのは自分を変えたいと思っているから。
この機会にお酒について勉強して断酒生活を始めてみましょう。
お酒をやめるとあたらしい世界が見えてきますよ。
のんあるライフへようこそ!
注1:アル中(アルコール中毒)は厳密にはアルコール依存症とは別の状態を指します。
ただ、一般的には混同されて同一意義で使われている事が多いです。
※急性アルコール中毒等のアルコールの過剰摂取により生じた状態。
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